【映画】『インサイド・ヘッド』をレビューしました!

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私の大好きな映画、インサイドヘッドです!女の子の脳内にいる感情たちをキャラクターにして、脳内の働きを物語にしたような映画でした。女の子ライリーの中で、ヨロコビ・カナシミ・イカリ・ビビリ・ムカムカの五人が忙しく活躍しています。ヨロコビはライリーのために、悲しい記憶はいらないと思い何とかカナシミを言いくるめて、ライリーの脳内から悲しみの感情を消し去ろうとします。だけど結局は、悲しみの感情は大切なもの。悲しみを押し殺した状態で、ライリーは逆に苦しみを感じてしまいます。
見ていて、私も同じことを感じました。私は悲しみの感情は恥ずかしいものだし、強くなければいけないと思い、悲しみを毛嫌いして押し殺していました。でも押し殺した感情はいつか爆発します。度の感情もとても大切なのだとこの映画を見て思いました。
一番印象に残ったのがビンボンです。ライリーが空想で作り上げたキャラクターであり、ヨロコビとカナシミが出会ったゾウのようなキャラクターですね。内容は割愛しますが、ビンボンの最後のシーンに泣かない人はいないと思います。ライリーを思うビンボンの気持ちに涙が止まりませんでした。

 

感情をキャラクター化し、頭の中で繰り広げられる感情たちのストーリーというのは、全く新しい発想で、とても面白い作品でした。
ライリーはごく普通の女の子で「ああ、確かに子供ってこういう感情表現をするなあ」と思いながら見ていました。その子供の中で、5つの感情が存在していて、その感情たちのやりとり、力の匙加減で、こんな風な感情表現になっているのかなと考えると、現実の人間たちの感情表現の一つ一つがとても面白く感じられる気がします。
ライリーだけでなくお父さんやお母さんの中にも感情がいて、その感情たちの働きも、なんだか現実世界の大人たちを見ているようで、とても面白かったです。
頭の中の感情たちも、子供の中の感情はやっぱり少し子供な感じで、感情の主であるライリーのために、いろいろと試行錯誤して、その中で少しずつ成長していくのが、子供の成長を見ているようでもあり、子供の成長のからくりを見ているようでもあり、とてもユニークな表現だなと思いました。

 

現代の若者が抱える不安や恐怖を、コミカルなタッチで繊細に描きあげた素晴らしい作品だと思います。ライリーというごくごく普通の女の子の、体験や心の動きを通じて進んでいくストーリーに引き込まれます。色んな感情があってこそ、豊かな感性を持つ人になれる、という深い洞察も与えてくれます。家族そのものが崩壊しそうになるという、どきりとするエピソードまで交えて、現代社会の問題を浮き彫りにする内容だと感じました。それでも、子供向けアニメ映画として重くなりすぎないタッチで描かれている感動作です。「ヨロコビ」の終始前向きで明るい様子も好きですが、「カナシミ」の寄り添うような優しさがライリーの心を癒す姿にじんとした感動を覚えました。

 

この作品は人間の中にある様々な感情を擬人化したピクサー映画です。
喜びや悲しみといった感情たちに加え記憶や思い出、空想など一人の人間の頭の中で繰り広げられる壮大な物語です。
その中で私が特に印象に残ったキャラクターは、主人公のエイミーが小さい頃頭の中で作った空想のお友達のビンボンです。
見た目はピンク色のゾウですが鳴き声はイルカ、尻尾はネコ…など実際はあり得ない外見なのですが、それがヘンテコだと思うのは自分が大人になってしまったからなんだと思って少し悲しくなりました。
映画内では古い記憶、ほとんど思い出す事のない記憶は段々消えていってしまい二度と思い出すことがなくなってしまいます。
ビンボンの存在もライリーの記憶から薄れていってしまいます。
しかしビンボンや他の感情たちはライリーのピンチを助けようと身を呈して頑張ります。
その結果ビンボンはヨロコビを助けるために自ら消えることを選択します。
昔は絶対的な存在だったのにいつの間にか忘れて消えてしまう友達が私にもいたのだろうかと頭の中を探りますが、私の中にももうそんな友達は存在しないしいたことすら覚えていないことが悲しくて泣いてしまいました。
今4歳の自分の子供がビンボンのような友達を作って遊んでいるところを見ると、この子たちもいずれ忘れ去られてしまうのだろうかと思ってしまいます。
せめて私だけは覚えていようと子供の空想の友達の絵や名前を描かせて大事に取っておくことにしました。
この映画は自分が忘れてしまった大切なものを気付かせてくれました。
内容を忘れた頃にまた繰り返して観てみたいと思う映画です。

 

ライリーの成長の過程のなかで次々に生まれていく感情のキャラクターがそれぞれ喜怒哀楽に沿っていて、面白い映画だなと思いました。しかもそれぞれに色があり、思い出の島もその時の感情の色がついていて、ライリーの性格がその島の思い出と感情によって形作られているということも面白かったです。ライリーがなにか考えている時も、頭の中で机を前に会議しているシーンがあって印象的でした。ストーリーも、ライリーが新しい学校に転校するというもので、そのときの感情の不安と緊張で入り交じった頭の中の世界が遊園地のようにグルグルしていて見ているこっちもドキドキしました。思い出の中で喜びだけが大切にされている世界が、喜びのなかに悲しみも混じっていることに気づいたことで、悲しみも大切にするというライリーの大人への変化も見どころでした。

 

この映画は主人公のライリーの頭の中の物語で、怒り、悲しみ、ムカムカ、ビビり、そして喜びのさまざまな感情のキャラクターが出てきます。
普段は頭の中の指令室にいるのですが、カナシミのウッカリで感情がどんどん停止しまうのを復活させるためにヨロコビと力を合わせて行きます。その間に他のキャラクター達がレイリーを必死に操作するのですがなかなかうまくいかず、両親ともギクシャクしてしまうのがもどかしかったです。早く元通りになって欲しいと思いながら見続けている中、ヨロコビとカナシミがお互いを分かり合っていくところがとても良かったと思いました。欠点と思うこともそうでない見方もあるんだなと考えさせられる良い作品だなと思います。

 

人間の感情は複雑に動いていて、計画的に動くものではないということがすごく伝わる映画だと思います。
主人公のライリーは、生まれ育った場所からサンフランシスコへと引っ越してきます。
笑顔がいっぱいのライリーでしたが、やっぱりまだ子供。
自分でも気づかない内に様々な感情を殺していたのかもしれません。
それが、脳内でおこるトラブルにつながっていたのかもしれませんね。
脳内には個性豊かな感情たちが存在しているのですが、基本的にカナシミは何もしないようにと言われています。
悲しいと感じた時に悲しみを表現できないって、すごく不安定になってしまいますよね。
まだ子供なんだから、きちんと感情を表さないと問題も起こってしまいます。
我慢したカナシミがどう爆発するのか、がこの映画の見どころなのかなと思います。

 

精神疾患を患っている人間として観た時、目からウロコが落ちるような思いでした。

まず、物語に登場するキャラクター化された感情の存在。
とても前向きで悲しいことと合理的に考えるのが苦手な「ヨロコビ」や、逆にいつも否定的だけど実は誰より知識豊富な「カナシミ」。
自分の中にこういった感情がキャラクターとして存在している。そう考えてみるだけで、例えばうつ症状に陥っているときも「今はカナシミが自分を操縦してるのかな」と、少し客観的になれるような気がしました。

また、物語の最後に出てくる「複数の感情が組み合わさった思い出」というのも凄い見解だなと感じました。
物語の最初では、それぞれの感情をあらわすひとつの色でしか生まれなかった記憶が、最後には別々の色がマーブル模様のようになった、美しいものとして生み出されるようになるのですが、記憶の中で楽しい思い出として残っていることでも、それと同時にちょっと苦いものがる。逆に、辛くて悲しい思い出だと思っていることの中にも幸せだった出来事が混じっている、そういう見方もあるんだと、不思議な感動がありました。

記憶は一元性のものではなく、複数の感情が織り交ざってできている。
どうしてそんなシンプルなことに気付かなかったんだろう?
自分の視野がいかに狭くなってしまっていたか気付き、もっと自分の様々な感情に目を向けてみようと思えた、素敵な作品でした。

もし精神疾患で苦しいと感じている人がいたら、一度観てみて損はないと思います。

 

奥さんと一緒に見ました。子供の頭の中というものは、大人にはわからない世界もあるものだと、子育てをしながら感じる事がありますが、まさに、子供の性格を形成するにあたっての親の影響や、生活環境の影響があるのだと感じました。観ていて基本は楽しく観る映画ですし、子供と観ても楽しく観れます。しかし、記憶がストレスによって消されていくところや、感情をモチーフにしたキャラクター達が喧嘩をするシーン。幸せだけでなく、悲しみや怒りといった感情が子の成長、人間性の形成に必要だということを教えてくれる映画であり、今の精神的な病を抱える事が多い現代人や私のような子育て世代の親たちにとっても、非常に考えさせてられる映画です。子どもが成長した時に観ると違った見え方がすると思うので、数年後に観るこの映画が楽しみです。

 

感情に個性があって、それぞれのキャラクターが面白かったです。主人公のライリーが、引っ越しをきっかけに心が不安定になっていく様子が、観ていてつらかったです。大人の都合で、大好きな友達、アイスホッケーからもサヨナラしなければなりません。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、感情のキャラクターの中で印象的だったのはカナシミです。ヨロコビは、何とかしてライリーを楽しい気持ちにさせようと頑張りますが、カナシミが時に邪魔をします。カナシミは可愛らしくて憎めないのだけど、何故かヨロコビに反することをやってしまい、ヨロコビにマニュアル読みを命じられます。カナシミにはカナシミのやるべきことがありました。カナシミの重要性に気づいたヨロコビは、カナシミに司令を任せることで、ライリーを良い方向へと導きました。この映画を観て、人生はヨロコビばかりではない、カナシミときちんと向き合う時間が必要なのだと思いました。感情には、カナシミのスペースが必要です。